性病に掛からない為の予防対策 | 皐月クリニック

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医療現場からの報告

2009.09.09
性病治療について

性病にかからない為の予防対策

9月に入り、ようやく涼しさを感じられる季節となりました。
例年、夏は性病(性感染症)の感染が増える時期ですが、
今年は特に性病の患者様が例年以上に多い印象があります。

夏は高温・多湿で、細菌やウイルスが繁殖しやすい環境が整うため、
他の季節に比べて性感染症のリスクが高まりやすいのが特徴です。

そして、季節に関係なく包茎の方は一年中性病にかかりやすいリスクが高いことをご存じでしょうか?

包茎の方は性病リスクが高い理由

包茎は見た目の悩みというだけでなく、
性感染症にかかりやすい要因にもなる医学的なデメリットがあります。

● 湿気がこもり、細菌・ウイルスが繁殖しやすい

亀頭が包皮に覆われていることで蒸れやすく、湿度が高い状態が続きます。
この環境は、病原菌が繁殖するのに最適です。

● 恥垢が溜まりやすく炎症を起こしやすい

洗いにくいため、汚れが溜まり、
亀頭包皮炎や軽い感染が繰り返されやすい状態になります。

● 表皮が弱く、病原体が侵入しやすい

普段露出していないため皮膚が薄く、
性行為時に小さな傷がつきやすく、そこから感染します。

本人が「気にしていない」場合でも、
医学的には包茎は“感染しやすい状態”と言わざるを得ません。

性感染症を防ぐために重要な3つの予防対策

性感染症は、正しい習慣とケアを行うことで
リスクを大幅に減らすことができます。

① 清潔を保つ(毎日の洗浄)

・毎日、包皮をしっかり引き下げて洗う
・恥垢を残さないよう丁寧に洗浄する
・石けんの洗いすぎによる乾燥・炎症にも注意

清潔な状態を保つことが、感染予防の基本です。

② 性病予防策の徹底

・コンドームの正しい使用
・パートナーが変わる場合は特に注意
・年に数回の性病検査を習慣化する

コンドームは性感染症のリスクを大幅に下げる効果があります。
さらに、検査を定期的に行うことで、早期発見・早期治療が可能になります。

③ 専門医に相談する(包皮の炎症・不快感がある場合)

・洗っても赤み・かゆみが続く
・性行為のたびに痛みが出る
・恥垢がすぐ溜まる
・性病を繰り返す

このような症状がある場合、
包茎が原因で炎症や感染を繰り返している可能性があります。

専門医に相談することで、
適切な治療や包茎治療の方法を提案できます。

まとめ|日々の意識が、性病予防の第一歩

性感染症のリスクは誰にでもありますが、
正しい知識と予防習慣でリスクを大きく減らすことができます。

特に包茎の方は、

・湿気がこもりやすい
・汚れが溜まりやすい
・病原体が侵入しやすい

という特徴があるため、
日々のケアと適切な対策がとても重要です。

感染を未然に防ぎ、健康的な生活を送るためにも、
不安や症状がある場合は早めに専門医へご相談ください。

この記事の監修医師