2025.11.14
包茎手術について

「カントン包茎を自力で治したい」と考えている方は少なくありません。
しかし結論から言うと、カントン包茎を自力で治すことは出来ません。むしろ危険を伴うケースすらあります。

包皮を無理に戻そうとしたり、冷却だけで済ませたりすると、血流障害・感染・壊死といった重大な合併症に発展する恐れもあります。
この記事では、症状の特徴から自力で治すことの危険性、応急処置、そして最も安全な根本治療までを、専門医の観点からわかりやすく解説します。
カントン包茎(嵌頓包茎)とは、包皮に狭い部分(絞扼)がある為、包皮が剥けきらない、むけた時に亀頭の根元で締め付けられ、戻せなくなったりする状態の事です。
このとき包皮が「輪ゴムのように」亀頭を圧迫し、血流が止まり腫れと痛みを伴います。
包皮が亀頭の根元で締め付けられ、戻らない状態を放置すると、数時間で壊死(えし)が始まることもあり、緊急手術が必要です。
幼少期の包茎は成長とともに改善することもありますが、成人の嵌頓包茎は自然には治りません。
包皮が硬くなり、再発や感染を繰り返すことが多いです。
特に「冷やせば治る」「放置すれば引く」といった自己判断は禁物です。
腫れが引いても根本原因は残っており、再発のリスクが高まります。
応急処置は「医療機関を受診するまでの時間稼ぎ」として行うものです。
痛みや変色が強い場合、即座に泌尿器科または救急外来へ。
自己判断で強引に戻すと、逆に亀頭を損傷することがあります。
カントン包茎の治療は、症状の程度に応じて以下の方法が取られます。
| 治療法 | 内容 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 用手還納 | 医師が手技で包皮を戻す処置 | 軽度の場合に有効 |
| 局所麻酔+切開 | 腫れが強い場合、包皮輪を小さく切開 | 血流の確保と痛みの軽減 |
| 包茎手術 | 余分な包皮を除去し、再発防止 | 根本治療・見た目改善 |
カントン包茎を自力で治すことはできません。
無理な処置は壊死などの危険を伴います。
少しでも痛み・腫れ・変色がある場合は、ためらわず皐月クリニックへ相談してください。
包茎手術は短時間で行える日帰り手術です。
早期の対応で再発や後遺症を防ぎ、安心した生活を取り戻しましょう。