2018.03.02
その他
春の新生活シーズンになると、クリニックには若い患者様の来院が目立つようになります。
「環境が変わる前に気になっている悩みを解消しておきたい」という理由で包茎治療を検討される方が多い傾向にあります。
ここでは、包茎の種類と治療の必要性、治療を考えるべきケースについて医師の立場から解説します。
■包茎の種類|治療が必要なケース・不要なケース
1.仮性包茎(病気ではない)
最も多いタイプで、通常は病気ではありません。
日常生活にすぐ問題が出る状態ではないため、治療は必須ではありません。
しかし、皮が被っていて不潔になりやすい
・におい・炎症が起こりやすい
・将来的にむけにくくなる可能性
・見た目やコンプレックスで悩みが続く
といった理由で治療を希望される方が多くいます。
2.真性包茎(医学的に治療推奨)
皮が全くむけず、亀頭が露出できない状態です。
洗浄が十分にできない
炎症を繰り返す
性行為で痛みが出る
尿が飛び散りやすい
など、日常生活に支障が出やすく、治療が必要な状態です。
3.カントン包茎(最も注意が必要)
カントン包茎は、皮が途中で引っかかって元に戻らなくなる状態です。
これは放置すると、
・強い痛み
・亀頭の血流障害
・腫れの悪化
・緊急処置が必要になるケース
につながるため、最も注意が必要な包茎といえます。
早めの治療を強く推奨します。
■仮性包茎でも治療を検討した方が良い理由
仮性包茎が大きな問題につながらない方もいますが、
以下のようなリスクがあるため、治療を選択する価値は十分にあります。
1. 衛生面で不潔になりやすい
包皮がかぶった状態だと、汚れ(恥垢)が蓄積しやすく、炎症やにおいの原因になります。
2. 将来的にむけなくなる可能性
仮性包茎の状態で 糖尿病などの病気にかかると皮膚が硬くなり、むけにくくなるケースもあります。
3. 心理的ストレスが続きやすい
「他人と比べて気になる」「人前で脱ぎづらい」など、
長年の悩みが解消されずストレスを抱え続ける方も少なくありません。
4. 早めに治療すると負担が少ない
包茎手術は1時間弱で終わる治療で、
仕事や学校への影響もほとんどありません。
■痛みや失敗が心配な方へ|現在の治療は安全性が高い
包茎治療に対して「痛みが怖い」「失敗が心配」という声もよくいただきます。
しかし、現在の包茎手術は技術が進歩しており、
痛み・腫れ・仕上がりの面で安心して受けられる治療となっています。
・手術中の痛み:麻酔でほとんど感じない
・腫れ・出血:まれに起こるが、自然に治る
・失敗リスク:適切な技術があれば極めて少ない
医師が状態を見ながら適切に処置を行うため、
深刻なトラブルはほとんどありません。
■まとめ|新生活を自信を持って迎えるために
仮性包茎は病気ではありませんが、
・衛生面が気になる
・見た目が気になる
・将来のトラブルが不安
・新生活前に悩みをなくしたい
という方にとって、治療は大きな安心につながります。
短時間で改善でき、仕上がりも自然な治療が可能です。
気になる方は、ぜひ一度相談してみてください。
